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斎藤 慶一
JAERI 1187, 148 Pages, 1970/03
中性子輸送現象を線型、マルコフ的な分枝確率過程としてとらえ、低出力炉における炉雑音現象の理論構成をしめし、炉雑音実験解析のための種々な公式の導出を統一的におこなうとともに、公式相互の関連をあきらかにした。本報の構成は以下の通り。(1)では、どういう実用上の要請から炉雑音理論の開発が促されてきたのか、また本報で展開する理論の基本的前提はなにかについてのべた。(2)では、原子炉を対象におこなわれる種々な動特性実験のなかで、いわゆる炉雑音実験が占める位置についてふれ、(3)では、零出力炉雑音理論の発展の小史をしるした、(4)では、中性子数のゆらぎは、炉に内在する不規則な起因するという観点にたったLangevin法による理論構成をしめした。(5)では、中性子輸送現象における分枝過程に特に重点をおいた理論構成についてのべ、中性子数、観測量の確率分布の高次モーメントおよび多時点相関関数」の物理的構造を中性子家系図を用いて明らかにした。